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COLOR


 「色」は不思議なものです。普段身の回りにあふれているのだけれど、あまり気にとめていないものです。でも、色は人の心を左右したり、ものの印象も変えてしまうなど、不思議な力を持っています。例えば,その人の肌の色、瞳の色などにより、その人にあった色(パーソナルカラー)があるそうです。顔の近くにどんな色を持ってくるかによって顔色が健康で若々しく輝いて見えたり、反対に肌がくすんで見えたり、目の下に黒い隈ができたり、服の色ばかりが目立って顔が見えなくなったりします。自分にあう色の服を着て,相手に好印象を与えることができます。身近にありながらあまり気に止めていない「色」についてふれてみましょう。

 まず、色を決めるものとして三つの要素「色相」「明度」「彩度」があります。

色 相…赤、黄、緑、青、紫というような名前で表される性質、いわゆる”いろあい”

明 度…色の明るさのこと。同じ赤でも「明度」が高くなると「ピンク」という色になり、
    「明度」が低くなると「栗色」になります。

彩 度…色の持つ「あざやかさ」と「くすみ」の度合いを示すもので、
    それぞれの色の中に灰色がまざっている程度を示しています。

この三つの要素が組み合わせによって、多様な色がうまれているのです。古来、日本人は、色の違いに鋭い感受性を持っていました。色の違いを敏感に見分けて優雅な名前をつけて区別していました。たとえば、赤の場合では、紅、緋色、朱色、あかね色、えんじ色、丹色、すおう色、あずき色、紅梅色、とき色、れんが色などがそれです。
 それでは、色が与える作用、印象は、どんなものがあるでしょうか。いくつかの事例をあげてみましょう。
 壁、カーテンなどが寒色系(ブルー系)でコーディネートした部屋と、暖色系(ピンク系、赤、オレンジ、黄など)でコーディネートした部屋では、実際の室温が同じでも体感温度は3度も違うということが、東洋大学 野村順一教授の実験でわかっています。
 また、これと同様に、同じ重さの箱であっても、白い箱と黒い箱とでは体感重量(人が感じる重さ)が、黒い箱の方が白い箱の2倍重く感じられたそうです。
色の重さは色相よりも明度の方が重要だそうです。
例えば、茶色で統一された茶室についても、天井よりも壁、床の方を明度を低くして、下ほど重みを持たせることで,おちつきのある調和のとれた空間となるのです。これを同系色調和といいます。色の組み合わせによって、空間にある種のバランスのとれた状態を生み出すことを色彩調和といい、色々な場面で活用されています。
 その他にも、ものの大きさを実際以上に大きく見せるものを「膨張色」、反対に小さく見せるものを「収縮色」といい、赤、黄などの暖色系の色や、明度の高い色が「膨張色」、寒色系や暗い色は「収縮色」なのです。「膨張色」は、ものを大きく見せると同時に目の前にぐっとせまってくる色でもあり、これを「進出色」ともいいます。反対に寒色系の色や彩度の低い色は、後にひきさがる色で「後退色」といいます。狭い部屋でも、色の性質をうまく利用すれば広く感じさせることができます。
さらには、不思議なことにNHKの実験によると暖色系の部屋は時間を長く感じさせ、寒色系の部屋は短く感じるそうです。デートの待ち合わせに寒色系の喫茶店がよいというこということになりますね?
 色彩を健康の面からみても、赤ちょうちんにみられるように、「赤」は副交感神経を刺激し、気持ちをゆったりさせ胃腸の働きを活発にしてくれますし、その逆に「青」は交感神経を刺激し体を非常事態に対応して戦闘状態(ちょっとおおげさかな?)にするものです。「ベージュ」は筋肉の緊張度をやわらげる点でもっともよい色だといわれています。
「緑」は健康を表、休息を与えてくれる色であり、交感神経に作用し血圧を安定させるだけではなく、人体の器官系統全体に影響を与え生命力をアップさせるとの報告もあります。
 色彩には、使う色、好む色により、その人の心理的作用がわかります。(色彩の心理)

色の示す感性的意味はどういうものでしょうか。主なものを見ていきます。

白 … 心理学的には「純粋」「真実」を表す。しかし「活動性」「力量性」が乏しい色のため、
   「哀愁」「不安」「孤独」を表すこともある。

灰色 … 「落ち着き」「憂鬱」「敗北」を表す。

黒 … 「不安」「恐怖」を表す。しかし、年齢が高まるにつれて複雑な様相を呈してくる。
   抑制した色、出口のないエネルギーがこもる色であり、そのため、成熟した大人の
   女性のあやしい魅力を表す色とも言える。

赤 … 活動的で力の充満した色。活動性や力量性が高いため、「情熱」「歓喜」「活力的」
   を意味する。と同時に「怒り」「狂気」の色として心をふるいたたせ、常識の外へ
   と心を運び去る色でもある。

黄 … 「陽気」「快活」「愉快」「元気」な色。しかし「力量性」の乏しさから「ねはんの色」
   「法悦の色」ともなる。

緑 … 「安らぎ」「くつろぎ」「平静」「若々しさ」の象徴、心に平安をもたらしてくれる色。

青 … 一般的に評価性の高い色、好感度の高い色である。しかし、「活動性」が乏しいがため、
   メランコリーな色、「傷心」「孤独」「虚無」の色ともなる。

紫 … 「高貴と下品」「あでやかさとはしたなさ」「神秘と不安」といった相反する性格が共存
   しているアンビバレントな色。「厳粛」「神秘」「不安」「やさしさ」を示す。

 身近にありながら、あまり気にとめていない『色』を生活にとりいれることで、普段の生活がちょっと素敵になるかもしれませんね。
 では、具体的な活用方法についていくつか例をあげてみましょう。

◎パーティー等の場を盛り上げる存在になるためには、ファッションのアクセントとしてオレンジ色を使うとよい。
 オレンジ色や橙色は、社会的な色といわれ、遊び上手、人なつっこさ、社交性を意味しています。この色を身につけていると、知らず知らずに人を引き寄せ、あなたの周囲に笑いの輪ができあがります。

◎幸運を呼び寄せる色
男性の場合=ハーブグリーン
緑を愛用する男性は、社会的なモラルを守ろうという意識が強く,人の道を踏みはずすことがありません。周囲から誠実な人として信頼され、資金集めにも卓越した手腕を発揮します。ハーブグリーンは、落ち着いた色なので、ネクタイ、セーター等にムリなく使えます。

女性の場合=アプルグリーン
この色を愛用する女性は、柔軟性に富み、冒険好き。決まりきったルーチンワークには向かないが、チャレンジ精神病む好奇心が旺盛。自分の能力を生かすことが好きなので、ベンチャービジネスでも成功する可能性あり。しかも、アプルグリーンは、日本女性の肌を美しく見せるので、ロマンスのチャンスを呼び込むこともできるとか。
(でも、ハーブグリーンとか、アプルグリーンとかの微妙な色の違いが僕にはよく分かってません。)

◎情緒豊かな赤ちゃんを育てるお母さんの服の色とは?
生後2〜3か月になると赤ちゃんに色彩識別能力が芽生えてきます。乳児の一番好きな色は黄色で、つづいて白、ピンク、橙色の順で好まれることがわかっています。したがって、おかあさんも、赤ちゃんの好きな明るい暖色系の服を着たほうがいい。ベビー服も、明るいパステルトーンのものがおすすめです。乳児はふつう寒色系の色(緑、青、紫など)を嫌います。赤ちゃんは生後6か月で原色をはっきり識別できるようになり、生後9か月で成人と同じ数の脳細胞が出来上がります。ですから、この時期に赤ちゃんの好きな明るい色たくさん見せてあげることは情操豊かな子供に育てるためにも重要ですね。

◎やせる色が存在する?
色彩のはたらきで食べる量をコントロールする方法です。
(1)食卓のテーブルクロスの色を青にする。
青を見ると食欲が抑えられ、それほどたくさん食べていなくても満腹感が得られます。赤やオレンジは食欲増進作用があるので注意。

(2)赤やオレンジ系統の服を身につける。
自分自身が赤やオレンジを身につけると不思議なことに逆に空腹が抑えられます。

◎招かざる客に早く帰ってもらう方法
暖色系の色は体感時間を過大評価(長く感じる)させます。ですから、早く帰ってほしい客がきた時には、赤いカーペットの部屋で赤いカップに紅茶を入れるなど赤ずくめにするのが効果的です。逆に青などの寒色系は体感時間を過小評価(短く感じる)させます。浦島太郎も青一色の世界(海の底)で、しかも乙姫様との楽しい時間を過ごしたことの相乗効果で竜宮城に長居してしまったのでしょうか?

◎思わず箸が伸びる料理の盛りつけ術(日本料理の色彩調和について)
(1)補色調和
補色とは、赤と緑、黄色と紫、青と橙、黒と白のような反対色のことで、補色関係にある2つの色を並べるとお互いに引き立てあいます。紫の器に黄色の食べ物を盛ると美しく調和します。マグロの刺身にシソ、パセリ、海藻などをあしらうのも典型的な補色調和です。

(2)類似色調和
褐色とからし色はどちらも黄色をふくむ類似色です。これを盛り合わせるとしっかりとした色合いが楽しめます。

(3)同系色調和
同一色相の濃淡の2色を組みあわせるもの。ベージュの器に芋の煮ころがしなどを盛ると、互いになじんでおいしそうに見えます。

(4)単色調和
有彩色1色と無彩色(白、黒、淡い灰色、濃い灰色)1色との組みあわせで、日本料理では多く使われるパターンです。日本料理の多くはこの4つの色彩調和を基本としています。おためしください。

◎色のもつ波長が影響を与える
色は、物体に光があたり、その反射した光の波長の長さの違いによって決まります。緑や青は短波長で血圧を下げ呼吸数、筋肉緊張が減少し、赤は長波長で血圧を上昇、呼吸数、筋肉緊張も高まります。ですから目覚めのコーヒーのカップは赤がお奨めです

ところで、色とは光の波長であるためか、目隠ししていても影響が与えられていることが目隠し実験でわかっています。物質は固有の振動をしており、人の身体もまた振動しています。心も振動なのです。この世のすべては科学的に言うとエネルギーであり振動をしているのです。
僕達は、知らず知らずのうちに色彩の影響を受けているといえますね。




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